プログラマーから足を洗う前に

プログラマーの中にも、数学が苦手な人は存在しています。
プログラミングは一種の言語ですから、物語を描くように展開できれば書けないことはありません。

しかし同じ目的で書かれたプログラムを実行しても、結果が出るまでの時間が異なることがあります。無駄な計算で、遠回りしていたかどうかが表れた時です。
ある意味で、プログラミングにも定石と呼ばれる物が存在します。プログラミングできるというのは、これらを組み合わせるということです。
しかしさらに上級のプログラミングを目指すなら、複合的に処理するコードを書かなければなりません。
数学ができるできないということではなく、数学に向かう時にどんな予測と結果をイメージできたかによって、数学苦手なプログラマーもそれなりに生き残ってはいけるでしょう。

けれど、数学がまるでブラックボックスで、触れることさえできないまま数学嫌いになったのなら、適性が必ずしもあるとは言えません。その点はデザイナーにも似ていて、才能はある程度磨けますが、根本的には向き不向きが大きな要素を占めているのです。
ここの溝を埋めるのは、努力の類では難しいかもしれません。

だからこそ転職を考えることもあるでしょう。なぜ転職を思い立ったのか、そこの分析をどうしたのかによって、向いている業界と向かない業界が出てきます。
コツコツと積み重ねることが得意なのか、人と話すのが合っているのか、誰もが思いつかないプログラミングをスラスラと書き上げられるのかは、この先転職する上で踏まえておきたい部分と言えるでしょう。